「ヒトラー~最期の12日間~」は、第2次大戦末期ナチスドイツを描いた作品です。
ドイツの歴史上の汚点と言えるナチスの最期を、当時ヒトラーの秘書をした女性の視点から見ており、ドキュメンタリーに近い映画になっています。
敗戦間近の様子を淡々と描いていることもあり、画面も展開もずっと暗い…
ですが、「これに近いことが実際に起きていた」という事実は間違いなく知っておいたほうが良いし、戦争映画好きなら必見の作品です。
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「ヒトラー ~最期の12日間~」のあらすじ
1942年、11月。
ヒトラーの秘書の面接が行われていました。
彼の言葉をタイピングするこの仕事に、22歳女性のゲルトラウト・フンプス(後のトラウデル・ユンゲ)は合格し、ヒトラーの秘書として働き始めます。
彼女は後にこう語っています。
「当時の自分は、若くて愚かだった。怪物の正体に気付いていなかった。熱心なナチではなかったし、断ることも出来た。でも、好奇心が勝ってしまった・・・今でも、自分を許せない。」
こうしてユンゲは、、ナチスドイツとヒトラーの終焉を、間近で見届けることになります…
・・・
…
2年半後、1945年。
4月20日のベルリン。
ヒトラーの56歳の誕生日でもありました。
しかし、誕生日のお祝いをする間もなく、総統官邸のあるベルリンの中心部にも、ソ連軍の砲撃の音が響き渡ります。
ヒトラーは軍隊の司令官に連絡し、何をやっているのかと怒鳴り散らします。でも、すでにヒトラーの頭の中では、自分の理想と戦場の現実が食い違い始めていました。
将校たちはベルリン陥落も時間の問題と考え、ヒトラーに官邸を出て避難するよう進言します。でも「自分がここを出る時は死ぬ時だ」とベルリンの地にこだわり続けていました。
総統官邸の地下にある作戦室で、主だった将校が集まり、作戦会議が開かれます。
現状を報告し、危険が迫っていることを知らせる将校たちに、ヒトラーはそれぞれの部隊をこう動かせば乗りきれるはずだと指示を与え、叱りつけます。
しかしすでに、どの部隊も人員も砲弾も足りない状態で、ヒトラーの指示はあまりに現実とかけ離れた「机上の空論」でした。
不幸なことに、その事実をヒトラーに言える将校もおらず、ヒトラーも聞き入れる余裕を全くなくしている状態でした。
ナチスドイツの壊滅する時は、すぐそこに近づいていたのです。
それでも将校たちは、ベルリンに留まる決意を曲げないヒトラーに対し、では先に市民を避難させましょうと進言します。
すると、ヒトラーは答えます。
「懸念はわかる。しかし、心を鬼にしろ。市民など構ってるヒマはない。戦時中に、市民など存在しないのだ。」
国民の圧倒的支持を受けて「総統」になったはずの人物の、成れの果てとも言える言葉でした。
それは、ヒトラーの側近とも言えるゲッペルスも同じでした。
兵力の低下から、まともに訓練を受けていない市民たちで結成された「市民軍」が、ソ連の攻撃に対しなすすべもない状態にあり、「このままでは犬死です」と報告を受けます。
するとゲッペルスは、冷酷に言い放ちます。
「私は同情などしないよ。我々は国民に強制などしていない。国民が、運命を我々にゆだねたのだ。その結果がどうなろうと自業自得だ。」
もはやナチスドイツに、存続する体力も、国民を守る力も残されていませんでした。
ユンゲを始めとする秘書たちにも、早く官邸を出て避難するようにと指示が出ますが、ユンゲは、最後まで総統と運命を共にしようと考えていました。
そこに、ドイツ軍の司令官・ゲーリングの反逆の知らせが入ります。
ゲーリングは戦況の悪化を見かねて、ベルリンにいるヒトラーが軍の指揮を取れなくなった状態のことを考え、その場合は自分に指揮権を委ねて頂いて宜しいでしょうか?という内容の電報を打ったのです。
これがヒトラーおよびナチスドイツに対する「クーデター」とみなされ、ヒトラーは激怒。さらには信頼していた部下ヒムラーまでも連合国に降伏を申し入れたとの報告が。
「最悪の裏切りだ!よりによって、ヒムラーが・・・」
ヒトラーの怒りは頂点に達しますが、やがてそれは嘆きに変わっていきます。これ以降、ヒトラーは自分の運命を悟ったかのような行動を始めます。
ユンゲに口述筆記で遺書を書かせ、毒物を手配する。
長い間愛人関係だったエヴァと、結婚式を行う。
ヒトラーの「最期」は、もう目の前に迫って来ていました。
「ヒトラー ~最期の12日間~」のネタバレ
ヒトラーは、自身の身辺警護を担当するギュンシュに、自分が死んだ後にさらし者にされるのはごめんだ、跡形もなく焼いてくれと頼みます。
調合してもらった毒の効き目を、ヒトラーは自分の愛犬に使って試し、いよいよ「その時」が訪れます。
2人の秘書と最後の食事を取り、将校たち1人1人に別れを告げ。
ヒトラーはエヴァと2人きりで私室に入ります。
やがて私室から銃声が響き、皆はヒトラーが自害したことを知ります。毒を飲んだ後に銃で撃つという、自殺を失敗しないための方法でした。
ギュンシュを始めとする将校たちは、ヒトラーの言われていた通りに、死体を運び出すと地中に埋めて、ありったけのガソリンをかけて火をつけます。
炎に包まれる死体に向かって、将校たちはナチス式敬礼を捧げるのでした。
この時すでに、ヒトラーの忠実な部下・ゲッペルスの妻は、自分の6人の子供たちを総統官邸の地下壕に呼び寄せていました。
あえてこの時期に子供たちまで呼んだのは、ナチスの崩壊後に、生きていても仕方がないという思いがあったからでした。
ゲッペルスの妻は子供たちに睡眠薬を飲ませた後、寝ている間に口に毒を含ませます。子供たちを殺したゲッペルス夫妻は、官邸の裏庭で自殺します。
ヒトラーの死はすぐに発表され、「これ以上の抵抗は無益である。即刻停戦を命ずる」という指令が兵士たちに告げられます。
ユンゲは将校たちと一緒に官邸を脱出、大勢のソ連兵が取り囲む中を、通り抜けることになります。
将校たちはすでに覚悟を決めていましたが、ユンゲは女性だから大丈夫だと、ベルリンから出ることを薦めます。
緊張しながら、ソ連の兵士たちの前に歩み出るユンゲ。するとそこに1人の少年がやってきて、ユンゲの手を取り、一緒に歩き始めます。
その少年は少し前まで、同世代の10代の若者たちで結成された部隊に所属しており、殊勲を上げたことをヒトラーから表彰されたこともある少年でした。
しかし、部隊の若い兵士たちは、ソ連軍の攻勢の前に全滅。ただ1人生き残った少年が家に戻ると、両親も覚悟を決めたのか、自害していました。
1人残された少年は、ユンゲを見て、共に脱出しようと考えたのでした。
ユンゲと少年、まるで「戦火を逃れて脱出しようとする姉と弟」のような2人連れを、ソ連兵たちは声をかけることもなく、そのまま通します。
その後少年が、道端に落ちていた自転車を見つけます。ユンゲと少年は、2人で自転車に乗って、森の中の道を走り去っていくのでした。
「ヒトラー ~最期の12日間~」の感想

2時間半の上映時間を、全く退屈に感じさせない重厚さ。
一度はドイツの頂点に立ったヒトラーという人間が、いかにして破滅していったのか。その過程を描き出した本作は、力作という表現では足りないくらい、作り手の思いが詰まっています。
何より、この映画がドイツから生み出したことが素晴らしい!
劇中ではかつて国民がヒトラーに心酔し、ナチスドイツの栄光を夢見ていたこと。ドイツ人が決して認めたくない黒歴史がこの映画の中でも描かれています。
何より、ヒトラー個人を崇拝していたことを。
すでに自殺を決意したヒトラーに、尚も「私たちを導いてください!」とすがる看護婦。
自害するためにエヴァと共に私室にこもったヒトラーに、思いなおしてもらおうと、涙しながら呼びかけるゲッペルスの妻。
それは決して大げさな表現でなく、痛々しいくらいに「本心」であることが伝わってきます。
そんな国民を、最後になって
「同情などしない。自業自得だ」
と切り捨てる言葉を吐く、「総統」。
栄光と挫折と言ってしまえばそれまでですが、求めていた栄光が、いかにもろくはかないものであったか。
映画の最期に、現在のユンゲさん本人が「今も自分を許せない」と、ナチスに加担した自分の行動を悔いる言葉で締めくくられます。
表面上は、ヒトラーの書記という仕事に就き、その立場を疑うことなく、ヒトラーと運命を共にしようとまで考えていたユンゲさんの、後悔の言葉に見えますが。
これは、国家の歴史上の「汚点」とも言える、ヒトラーという「怪物」を生み出してしまったドイツの、国民を代表する「懺悔」ではないでしょうか。
広く知られていることですが、ヒトラーが率いるナチス党を投票により「第1党」に選出したのは、他ならぬドイツ国民なのですから。
ユンゲさんの言葉を通して、過ちを認め、そして2度と繰り返さないと誓う。
映画の始まりと終わりをユンゲさんの肉声で語る構成にしたのは、そういった意味があるような気がするのです。
「ヒトラー ~最期の12日間~」の考察
映画のラスト、ソ連兵士を前にして、立ちすくむユンゲ。
ドイツの将校たちは、女性なら通れるはずと言っていましたが、もしヒトラーの書記を務めていたなどということがわかれば、たちまち拘束されるでしょう。
緊張するユンゲの元に、少年が駆け寄り、ユンゲの手を取ります。そして、「姉と弟」のような2人連れは、ソ連兵士の間を通り抜けていきます。
ここで登場する「少年」ですが、映画が冒頭から「ユンゲという秘書を通してとらえた、ナチスとヒトラーの終焉」を描いているのと同時に、この少年の運命をも描いていました。
若い兵士たちで構成された部隊は、殊勲を上げたことでヒトラーから表彰もされます。帰って来いと怒る父親に対し、少年は「臆病者!」と怒鳴りつけます。
しかしこの「若き部隊」も、ナチスとヒトラーと同様、壊滅する運命にありました。
最初にこの少年のエピソードを見た時には、「単発」のエピソードかと思いました。幼い子供までがナチスに心酔し、ヒトラーもそれを褒め称えるという図式を、いちエピソードとして描いたのかなと。
すると、この少年のエピソードが、総統官邸の地下壕でのストーリーの合間に、少しずつ語られていくのです。いわばこの映画における、「サブエピソード」と言いますか。
なぜこんな構成にしたんだろう、そしてこの構成にはなんの意味があるのだろう?と、映画を見ながら考えていたのですが。
最後に少年がユンゲの手を取るところで、「なるほど!」と納得しました。
この映画は基本的に、ユンゲの証言を基にした「事実を基にした物語」です。
それに対し少年のエピソードは、完全な「創作」と言えるでしょう。
通常であれば、こうした「歴史的事実の映画化」に「創作エピソード」を挟み込むのは、反則かもしれません。
しかし恐らく監督のオリヴァー・ヒルシュビーゲルは、この作品を「ドキュメント」ではなく、あくまで「映画」として撮ったのではないかと。
ヒトラーを始めとする実在した人物を演じる俳優の熱演などで、ドキュメントタッチで全編押し通すことも出来たとは思うのですが、あえてそこに「創作」の要素を加えた。
その結果、歴史上悲劇的な結末を迎えるこの物語で、世にも美しいラストシーンが生まれたのです。
少年を前に乗せ、森の中の道を、自転車で走るユンゲ。
名作「大脱走」で、バイクで突っ走るマックィーンと対照的に、自転車でゆっくりと脱走を図ろうとしたジェームズ・コバーンを思い出すようなシーンです。
このラストに至るまで、映画の中で登場人物たちが「外に出る」と、つまり総統のいる地下壕から出ると、すぐさま砲弾の嵐に襲われていました。
たった数十メートル歩くのにも、地面に伏せなければならない状態でした。
ラストで自転車に乗った「2人」には、もうそんな「恐怖」はないのです。砲弾や銃撃の音に怯えることなく、自転車で走り続けることが出来る「日常」。
ズシリと重いものを胸の中に残すような作品を見終わり、しかしこのラストシーンを見て、「ああ、やっぱり映画っていいなあ」と思いました。
このラストシーンを撮りたいがために、少年のエピソードを入れたのではないかな・・・と思わせるような、印象的で、感動的な名ラストシーンだと思います。
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