映画「サヨナラまでの30分」のあらすじネタバレ

映画「サヨナラまでの30分」のあらすじ

仲間とともに音楽フェスに来ていた宮田アキは、村瀬カナと出会い、やがて交際を始めます。

アキとカナ、音楽仲間の山科健太、重田幸輝、森涼介の5人は、バンド「ECHOLL」を結成。メジャーデビューが決定した矢先、メンバーの間で口論が起き、その直後にアキは交通事故で亡くなってしまいます。

残されたメンバーは、バンドの解散を決めました。


それから1年後。

友人がいない大学生・窪田颯太は、就活の面接を終えて、いつも1人で曲作りをしている廃墟のプールに向かいました。ふと、古びたカセットプレイヤーを発見し、何気なく再生ボタンを押すと、不思議な現象に見舞われます。

自分の姿をした誰かが走り去っていきました。しかし、颯太自身の意識はここにあります。颯太の姿をした人物は街中の古本屋に向かい、カナという女性に話しかけて抱きしめます。しかし、「あなた誰?」とカナから不審者扱いされます。

そして気付くと、颯太自身がカナという女性を抱きしめていました。カナに突き飛ばされ、我に返ります。

颯太のそばには見知らぬ男性がおり、「自分がカナを抱きしめていたのに、気付いたらお前と入れ替わっていた。お前は誰だ?」と訳の分からないことを言って怒っています。


彼は、事故で亡くなった「ECHOLL」のボーカル・アキでした。

アキの姿は、颯太以外の誰からも見えていません。

アキの持ち物であったカセットテープそれを再生している30分だけ、アキは颯太の体に入り込み、2人は入れ替わることができるのです。その間、本当の颯太は意識だけが残り、誰からも見えない幽霊のような状態になります。

30分経つと2人は元に戻り、再度入れ替わるにはもう1度再生ボタンを押さなければなりません。

人と話すのが苦手で就活面接に苦戦していた颯太は、アキに面接を引き受けてもらうことを条件に、自分の体を使ってもよいことにします。


アキは颯太の体を借りて、かつてのバンドメンバーを訪ねてバンド復活を訴えますが、相手にされません。颯太は、しつこくまとわりついてくるアキのファン、と認識されていました。

拒否されてもまったくめげないアキは、「ECHOLL」として勝手にライブ出演をとりつけ、アキとカナ以外の3人がライブハウスのステージに立つことになります。

ボーカルは不在ですから、ギターの山科が代わりを務めますが、曲が始まっても客は無反応。そこで颯太の体を借りたアキがステージに登って歌い始めます。観客は徐々に歌声に吸い寄せられ、やがてライブハウスは熱気に包まれます。

途中でカナがやって来ますが、彼らに声をかけることなく出ていきました。


映画「サヨナラまでの30分」のネタバレ


アキの存在を知るよしもないメンバーたちは、颯太を新たなボーカル・ギターとして迎え、バンドの復活を決めます。カナにも戻ってきてほしいと伝えますが、カナは応じません。

アキは颯太の体を借りてバンドの練習に励みます。ある時、30分が過ぎてアキが元に戻ってしまったタイミングで、ギターではなくピアノでアレンジをしてほしいとメンバーから促されます。

颯太はアキと入れ替わることなく、自分の意思でピアノを弾きながら歌い始め、メンバーはそれに合わせて演奏を始めます。

その様子を、アキはなす術もなく悲しそうに見つめていました。


そんな中、「ECHOLL」のフェス出演が決まります。

颯太とアキは2人で新曲作りに励み、あえてカセットテープに録音。そのテープを渡すため、カナをデートに誘います。カナは嬉しそうに了承しますが、カナにとっては颯太からのデートに応じたわけです。アキの心中は複雑でした。

入れ替わりを繰り返しながら2人はデートを楽しみますが、カナは肝心のテープは受け取らず、フェスにも出演しないと言います。

涙ぐむカナを見た颯太は、アキと入れ替わらずに例のプールへと誘います。そして「聞かなくてもいいから」とテープを渡します。

その様子を見ていたアキは、カセットプレイヤーの、再生ではなく“録音ボタン”が押されていることに気づきました。

実は少し前から、入れ替わりの時間が次第に短くなっていることが気になっていました。

カセットテープには新しい記憶が上書きされており、すべてが上書きされたら自分は消えるのだろう、とアキは結論付けます。


一方、テープを受け取ったカナは、かつてアキが描いていた独特のサインが歌詞カードに書かれていることに気づきます。颯太がそのサインを知るはずはありません。

カナは颯太の中にアキがいるのではと疑いますが、メンバーたちからそんなはずはないと諭されます。そして颯太は「自分はアキではない」とその場を立ち去ってしまいます。

アキを上書きしたくない、消したくないと願う颯太は、これ以上新しい記憶を増やさないため、バンドを辞めてフェスにも出ないと宣言し、心を閉ざしてしまいます。


フェス当日、颯太は家まで迎えに来た山科を拒否し、最終面接の企業に向かいます。これまでの面接はすべてアキに頼んでいましたが、朝からアキの姿は見えず、颯太は自分自身で面接に臨みます。

しかし、本当の自分は何をすべきかを悟った颯太は、面接会場をあとにして急いでフェス会場に向かいます。同じころ、新曲を聞いたカナも、フェス会場に向かっていました。


颯太とカナはギリギリで「ECHOLL」の出番に間に合い、メンバーたちも安堵の表情を浮かべます。

そして出番間際、自らの希望で入れ替わったアキは、自分の正体を打ち明けることなく、わざと颯太のふりをしてステージへと向かいます。


颯太の姿でステージに立ち、歌声を響かせるアキ。

やがて入れ替わりの時間は終わり、アキは消えてしまいました。

颯太は、アキがさっきまでいたはずの場所に立ち、心を込めて歌い続けるのでした。

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